ダンゴの仮説、そして、2018デイリースポーツ杯

以前から、ダンゴについてある仮説を立てて、少しずつ検証している。
仮説:チヌは慣れたダンゴに反応する。
チヌの筏釣りに使用するダンゴは色々ある。ダンゴに混ぜる集魚材も色々なものが使われる。
しかし、釣場によって、あるいは、渡船店によって、そこで使われるダンゴには一定の傾向がある(傾向ができてくる)。
同じ釣場である特定のレシピのダンゴが頻繁に使われるようになると、そこにいるチヌはそのダンゴについて(慣れて)、他のダンゴに反応しなくなるという仮説である。
この仮説が正しいかどうか、まだ分かっていない。データの数も少なすぎる。
しかし、これまで、この仮説を裏付ける事実として次の事実(体験)を報告することができる。
1)数年前、三重県のある釣場で、二人のクラブ員が同じ筏に乗った。一人(Aさん)はその釣場(渡船店)の常連で、渡船店のオリジナルダンゴ(ヌカベース)を使用した。もう一人(Bさん)は某メーカの市販の(非常にポピュラーな)ダンゴを選んだ。二人並んで釣りをしたところ、しばらくしてAさんにチヌが釣れた。でも、Bさんには釣れない。そこでBさんはAさんから渡船店オリジナルのダンゴを分けてもらった。そしたらチヌが釣れた。
2)堂浦(斎藤渡船):そろそろ5年ほどになると思うが、堂浦の斎藤渡船はエイ対策としてサナギ以外の集魚材の使用を積極的に禁止している。釣り人もそれに従い、堂浦のダンゴは土にサナギを混ぜただけの実にシンプルなものとなっている。そんなダンゴが使われるようになって5年ほどか。その間、チヌの釣果はエイの影響を受けずに安定している。そして、何よりもこの事実をみなさんに伝えたい。毎年5月に行われる堂浦(ウチノウミ)の筏のチヌ釣り大会であるデイリースポーツ杯。ここでのここ3年間の優勝者のダンゴは全て「土+サナギ」である。去年は我がクラブのタキシタさんが、一昨年も我がクラブのウエノさんが、そして、3年前は地元の若手のフルカワさんが「土+サナギ」のダンゴで個人戦を征した。斎藤渡船の釣客は、殆ど、船頭のアドバイスを聞いて、「土+サナギ」のダンゴを使用しているはずである。もし、この仮説が正しければ、堂浦のチヌは「土+サナギ」以外のダンゴには反応しない(釣れない)ということになる。サナギ以外の集魚材を使わなくなったのはエイ対策であるが、その影響はそれ以上に大きかったかもしれない。
以前は、他の釣場と同様、堂浦でもチヌ用の市販の集魚材は沢山使われていた。勿論、チヌやボラを寄せる効果はあったと思う。しかし、それはエイも寄せてしまうということで、トータルの効果としてはマイナスというのが集魚材を控える理由である。
そのため、「土+サナギ」のダンゴが主流となり、多くの釣り人もそれに従い、堂浦のチヌは「土+サナギ」のダンゴで飼いつけられることになる。
その結果として釣果はどうなったのかというのが、最大の関心事であるが、結果をみれば集魚材を減らしたことによる釣果への影響はないと言える。
そして、それは「土+サナギ」のダンゴにチヌが付いた(慣れた)から、というのが私の仮説である。そして、この仮説が正しければ、他の集魚材を追加すると、それはエイを寄せるだけで、全く逆効果ということになる。
私は今年も自信を持って「土+サナギ」のダンゴでDS杯に臨む。
引くこと、減らすことの難しさは確かにあると思います。しかし、結果は出てますから。デイリースポーツ杯に参加されるみなさん、是非「土+サナギ」のダンゴで臨んでほしいと思います。それが釣果に結び付くと思うから。
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posted by okamoto at 16:50Comment(0)チヌ釣

大事なことを思い出させてくれた

いつでも、どこでも、必ず、新しい発見や、再確認の機会がある。
当たり前のことを覚えているようで、覚えていない。
というか、当たり前のことが知識としてはあっても、それが実践では使えていない。
2017年3月19日、和歌山県田辺湾のまるちょう渡船
朝から途切れることなく、マダイ(20~30㎝前後まで)の猛攻が続く。
後から聞いて分かったことだが、近所の養殖いけすが壊れて12万匹のマダイが脱走したとのこと。
なんとも迷惑な話である。
普通にダンゴに包んで落としたのでは、マダイによって瞬殺。
そこで、ダンゴを途中で割って、ノーシンカーの落とし込みをやってみた。
そうすると、着底前後か、アタリともつかない、穂先の僅かな動きが。
これが47.5㎝のチヌだった。
もう少しのところで釣りそこなうところだった。
聞きアワセではあったが、何とかハリにのせることができた。
あまりのアタリの小ささに、本当に見逃すところであった。
そこまで、マダイ/チャリコの大きなアタリばかり見てきて、チヌの微妙なアタリが意識から完全に消えていた。
問題はここ。
よく考えてみれば(よく考えなくても)当たり前なのであるが、このようにして釣れるとすれば、そのチヌは食い気がなく、従って、アタリが小さいのは本当に普通のことである。
食い気があればマダイ/チャリコを押しのけてダンゴの中心まできて、勢いよく食べてくれるはずである。
マダイ/チャリコの入れ食いが続く状況から、チヌがいるとすれば、その周囲である。
活性が低いためにうろうろするだけ、あるいは、じっとしている。
そこで、サシエを落とし込んで、ダンゴの中心から外れたところにいるであろうチヌの口元にダイレクトにサシエを持っていく。
そこにチヌがいれば反応してくれるはずである。
ここまでのシナリオはよかったのだが、その後のアタリの出る部分について、想像が及んでいなかった。
こうして釣れるとすれば、アタリは小さいはずであるという想定ができていれば、もう少し自信をもって釣っていたはずである。
分かっているようで、実践ではできないこと、たくさんあるように思う。
やっぱり日頃から釣行(練習)しておかないと、引き出しは錆びつく。
ダンゴの中心まで寄らないようなチヌは活性が低く、そのようなチヌを狙うなら、アタリが小さいことを前提とした釣り方が必要である。
この引き出し、油を塗って、少し開きがよくなったか。

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posted by okamoto at 18:06Comment(0)チヌ釣

Ledger vs. Walking - オモリ使い(2016/6/23)

Ledgerはお墓の上に置く平石。日本のお墓とは違う、水平に置く石である。

底餌(海底にはわせるエサ)のことをLedger baitと言う。ブッコミ餌と言う表現もある。

海底に止まっている這わせエサは、まさに、地面に置かれた墓石(平石)である。

一方、フカセエサはWalking baitと言う。Walkには単に歩くという意味の他に”漂う”と言う意味がある。海中を浮いて漂っているエサである。

本題である。

軽いオモリを使ってLedger baitWalking baitを簡単に切り替えることができる。

自身、これまで10年以上、ノーシンカー派であったが、ここ1~2年、ノーシンカーのフカセエサでは釣れないチヌがいることを体験し、エサを海底に這わせることの必要性を感じてきた。

結論から言うと、ノーシンカーのフカセエサで釣れない時は、オモリを使ってハワセエサに切り替えるということである。

エサをローテーションするようにオモリもローテーションするということである。

先ず、ノーシンカーのフカセエサ(Walking bait)である。

エサは海底付近を漂うようにする。基本はエサを漂わせてチヌを魅了することである。

ダンゴから出た後、じっとその場にとどめておくのはもったいない。

上下左右にゆっくり動かす。

勿論、潮も利用する。

動いているエサをチヌを見せ、飛びつかせる。これがフカセ釣りである。

次に、ハワセエサ(底餌)(Ledger bait)である。

ポイントは墓の平石(Ledger)のように海底にエサを固定すること。

大事なことは一定時間、完全に静止させることである。

海底に落ちているエサにサシエサを紛れ込ませることである。

そのために、オモリは海底まで落とす。そして、オモリからハリまでの糸を海底に這わせる。そして、オモリは動かさない。

Ledger baitWalking baitはどのように使い分ける?

これは、難しい質問である。

海底付近を漂っているエサを好んで食べているのか、あるいは、海底に落ちているエサを食べているのか。それは分からない。

だから、ローテーションするのである。

オモリは着脱が簡単なゴム張りのオモリを使用する。

流れのない釣場では、2B程度の大きさで十分である。

軽いオモリ一つでLedger baitWalking baitの2通りの釣り方を演出することができる。

オモリは単なるオモリ(ウェート)ではない。それ以上の価値がある。

オモリを有効利用して、別の見え方のエサを演出する。

最近、軽い仕掛けが全盛で、ノーシンカーから3B程度までの軽い仕掛けと、手持ち竿による釣り方が主流である。

でも、ここに書いたように、ノーシンカーと軽い仕掛けをひとくくりにして扱うのは間違いである。

「ノーシンカー」と「軽い仕掛け」をはっきり区別して、使い分けることが大事である。

というか、全く別の釣り方をできるということを強く意識して釣を展開することが大切である。

軽いオモリを打って、ノーシンカーと同じようにさそいをかけながら釣るというのは、どうなのだろうか。

中途半端な感じがする。さそいの釣りを展開するならノーシンカーとすべきである。

オモリを打つなら、オモリを海底に止めて、サシエを海底にしっかり固定する釣りを行うべきである。

「ノーシンカー」と「軽い仕掛け」をめりはりを付けて使い分け、そしてLedger baitWalking baitを選ばせる。

ローテーションは、どの選択肢が正解なのか分からないから行うのである。オモリのありなしのローテーションも同じこと。

チヌに選択肢を見せること。そして選ばせること。

我々がいつもやっていることは、どれが正解なのか分からないので、可能性のありそうな選択肢をチヌに選ばせることである。

Ledger baitWalking baitのローテーション。エサの種類のローテーションに組み込んでみてください。

以上は、流れのないフィールドでの話。

流れのあるフィールドでは、オモリはやはり、ウェートとしての役割をはたす。

これについては別の機会に。

超手抜的穂先塗装(2015/6/22)

通常の液体塗料、シンナー、筆等を一切使用しない穂先の塗装方法を紹介する。

使用するのはマジックペンだけ。

ピンク色の部分は水性のポスターカラーである。水性なので非常に塗りやすく、だんごにならず、きれいに塗れる。

水性なのですぐに落ちてしまうのでは、と思われるかもしれないが、すでにテスト済で、その耐久性は実証済である。

但し、専用の塗料と比べると、その耐久性ははるかに劣るものと考えられるが、それも大した問題ではない。

何故なら、簡単に補修塗りできるから。

これ、セーラーの製品。

「水性なのに水でにじみにくい!!」と書いてある。

他のメーカのものは試していない。とりあえず、これはテスト済み。

これまで、漆(もちろん本物ではなく人工の樹脂製品)をシンナーで溶いて、筆で塗っていたが、みなさんご存知のように、これは後始末等、結構大変!

これと比較すると、信じられないくらい簡単!

一方、ガイドの部分は油性のマジックを使用している。固定用の糸を補強する意味で、多少気を使って油性のマジックを使用。

ちなみに、このピンクの水性マジック、残念ながらセットでしか売っていない(7~8色のセットで1400円程度だったと思う)。

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穂先先端部のガイド(2015/6/8)

筏竿の先端約15~20cmの部分のガイドについて

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市販のガイド(Fuji製1.0mmのガイド、写真右)が重たすぎて穂先の負担になるという話

殆どお蔵入りになっていたダイワの「極み誘い」(135cm)とシマノの「セイハコウFirato」(130cm)の穂先15cm程度の部分のガイドをFuji製の1.0mmミニガイドから手作りのガイド(写真左の3つ)に代えてみた。

いずれの竿も先調子で、穂先はかなり細く削ってあり、悪くはないのであるが、ふにゃふにゃ感があって(シャキッとしていなくて)、気に入らず、結局、長い間、眠ったままであった。

これらの2本の竿の穂先はいずれも、市販(Fuji製)の1.0mmミニガイドが付いていた。

このガイドを直径0.23mmのステンレスの針金を曲げて作った手作りガイドに代えてみると、なんと、穂先がシャキッとするではないか!

かなり衝撃的だった。

ガイドの違いで、穂先が全く別の穂先に変身した。

重たいガイドが穂先の負担になっていたのである。

これは、最初から負荷がかかっているのと同じことである。

これでは、せっかく細く削っても意味がない。

当然と言えば当然であるが、穂先に付く付属物はガイド、ガイドを結ぶ糸、接着剤、塗料等を含め、全て、穂先の負荷であって、できるだけ軽い方がよい。

今回、ガイドを手作りのものに代えてみて、ガイドの重さの影響をはっきりと確認することができた。

穂先は、細く削るほど、相対的にガイドの影響が大きくなる。従って、細く削るほど、ガイドを軽くしなければならない。

ガイドの軽量化。

すごく大事である。

これまで市販の竿を沢山見てきたけど、例えば、ダイワやガマカツでも、Fujiのガイド(写真右)ではなくて、細い針金を加工して作った軽いガイドを採用している製品もあった。

しかし、それは一環して採用しているものではないようだ。

ということは、軽量化のために採用しているということではないのか!

ガイドによる穂先への負担を軽減しなければならないとする設計思想がない!

というか、ガイドの重量による穂先への影響を理解していないのか!

残念である。

我々が使用する、極限まで細く削る、超先鋭穂先には手作りの軽量ガイドが必須である。

だから、私の釣り仲間はみんな、ガイドは手作りである。

posted by okamoto at 16:39Comment(0)チヌ釣

チヌを釣るための再びのパラドックス(2014/3/19)

チヌを釣るために、集魚材はいれるな。

去年のサンスポカップでこのルールが適用され、そして、その正しさが証明された。

これはエイ対策である。

ここ20年ほど、徳島県鳴門の堂浦ではエイが増え、チヌ釣に大きな影響が出ている。

15年ほど前、最初にとられたエイ対策はアケミ貝の使用禁止である。この効果は大きく、結果も出たので、結局、現在、堂浦ではアケミ貝を使用する釣人は皆無に近い。

斉藤渡船ではアケミ貝を積極的に使用禁止とし、釣客もそれに従っている。

しかし、それだけでは不完全であった。

アケミ貝を使用しなくなってからもエイは姿を消すことはなく、我々の釣り場にとどまり続けている。

それは、釣人が使用する様々な餌や集魚材が原因である。

エイは貝が好物であることには間違いないが、その他にオキアミや集魚材にも寄っていたのである。

Mar_19_2014

堂浦の斉藤渡船は、ここ数年、チヌの釣果と集魚材とエイの関係を調べてきた。集魚材を使わない釣りを試していく中で、ついに集魚材とエイの関係を突き止めたのである。集魚材はエイも寄せてしまうのである。

そして、昨年度のサンスポカップでは集魚材の使用を禁止。

具体的には、粗挽きサナギ以外の集魚材は一切禁止、そして、マキエとして使用するオキアミなども最小限にとどめるというものであった。

結果は、大会を通しての総匹数は前年以上であり、集魚材の使用禁止は正しい選択であったという結論である。

私自身も競技中を通じて、エイの影響を感じることはなかった。

教訓:集魚材は万能ではない。

我々は今まで、マキエのマイナス効果を考えたことがあったであろうか。

答えはイエスであるが、それはエイ対策としてではなく、それ以外の要素に対してである。

一番端的なのはボラである。

ボラをコントロールするために集魚材を控えるというのは、チヌ釣師の間では結構常識である。

我々も、ボラ対策として集魚剤の使い方についてはずい分研究し、そして、それなりの対策を確立してきた。

でも、エイ対策としての集魚材の使い方については全く念頭になかった。

斉藤渡船の堂浦(ウチノウミ)の筏と小鳴門海峡のカセでは、今後、盛期にはおそらく、かなり積極的に集魚材の使用が制限されるはずである。

釣客は、それを受け入れるべきである。

何故なら、それがwin-winだからである。入れない方が釣れるからである。

但し、シーズン当初(4月~6月)は集魚材の使用を制限することはしないとしている。

それは、チヌを釣るためである。

チヌを釣るために集魚材を入れ、そして、チヌを釣るために集魚材を入れない。

これが、チヌ釣の新たなパラドックス的格言である。

但し、これは集魚材の効果を否定しているものではない。

要は使い方次第ということ。

集魚材は、入れない方が釣れることがあるということを肝に銘じておくべきである。

むやみやたらに入れることや物量作戦は逆効果である。

この記事が集魚材メーカの目にとまることを期待している。

集魚材のエイへの影響を調べてもらいたい。そういう視点で集魚材を開発しているメーカはないはずである。

最後に、タイトルに「再びのパラドックス...」と付けているのは、本ブログの以前の記事「アタリは出したらあかんのよ」(2010/5/6)を受けてのことである。

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